新潟島の世迷い言を世界へ

単なるチラ裏作品集

99局目

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パラ07年9月 高等学校

 

 

 

詰手順

▲4四銀不成 △2六玉 ▲3五銀 △同 玉 ▲3三飛 △4五玉 ▲3六飛成 △同 玉 ▲3四龍 △2六玉 ▲3七金 △1六玉 ▲2七馬 △同角成 ▲3六龍 △同 馬 ▲2八桂 まで17手詰

 

これまでこのブログではさんざん各種非限定について、目くじら立てちゃやーよ的態度をとってきた。しかし完全限定手順というのは、やはりよいものだ。それだけで品格が違って感じられる。そんなわけで、もし自作中最もできがよい作品をひとつ挙げよといわれたら、迷わずこの図。

 

98局目

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パラ07年12月 短編コンクール

 

 

 

詰手順

▲2三金 △同 桂 ▲1五角 △同 玉 ▲1六歩 △2四玉 ▲2五香 △同 桂 ▲4四龍 △同 銀 ▲3六桂 まで11手詰

 

48角を16歩に置き換えるのが狙い。出題中、ネット上でちらほら難問という感想を見かけたので、15角ってそんな見つけにくい手かなと不審に思っていたら、どうも難しいのは初手だったらしい。入るから入れただけの逆算なのだが。

 

97局目

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パラ16年9月 短期大学

 

 

 

詰手順

▲3六銀 △同 玉 ▲6三馬 △2五玉 ▲2六馬 △3四玉 ▲6四龍 △3三玉 ▲3四歩 △2二玉 ▲3一銀 △同 玉 ▲5三馬寄 △2二玉 ▲4四馬上 △同 歩 ▲3三歩成 △同 歩 ▲6二龍 △3二金 ▲同 龍 △同 玉 ▲4三金 △2二玉 ▲3一馬 △同 玉 ▲3二金打 まで27手詰

 

27銀(と出る)45玉(と邪魔歩を取る)の2手を入れることが可能。ただし守備駒を増やす必要があるようだ。だからというより、あまりおもしろくない気がしてやめておいた。

最後のほうに逃げ場非限定があるが、ここまでわかりやすく非限定だと特に問題ないのではないかと思っている。要するに解答者を不安にさせなければよいという考えだ。もちろん、キズはキズなのだが。

 

96局目

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PSA 日めくり詰め将棋カレンダー2009

 

 

 

詰手順

▲2四銀成 △同 歩 ▲2五角成 △同 歩 ▲2六桂 △同 歩 ▲3六角 まで7手詰

 

お題は「牛歩」 この狙いは理論上4連続同歩までいけるはずだ。そう思って調べたら「おもちゃ箱」の「記録に挑戦~受方駒の連続移動回数」にちゃんと作品が載っていた。しかしかなりの工夫が必要な気配で、私がマネをしてもマトモなものになるはずがない。なのであっさり3回で妥協。

掲載日は4月8日。田中好子様御生誕の日である。

 

95局目

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パラ13年12月 短編コンクール 改作

 

 

 

詰手順

▲5五銀 △同 香 ▲4五金 △同 銀 ▲3六飛 △同 玉 ▲2六金 △4六玉 ▲2八馬 △同 龍 ▲3五銀 まで11手詰

 

似た感じの飛車打ち捨て作品を3局続けてみた。なんだかんだでこういうのが一番好きだ。しかしさすがに作り過ぎだろう。小器用に作風転換などできないので、このところまるで作れない。

さて、短コン投稿図は下図だった。

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▲1五金 △同 銀 ▲2六飛 △同 玉 ▲3六金 △1六玉 ▲4九馬 △同 龍 ▲2五銀 まで9手詰

この図には後日、8手目に合が有効だという指摘があった。難しいことはわからないが、クリアにできるならしたほうがよいかも、ということで、この作品集としては上図を選ぶことにした。某半期賞常連作家からこのほうがいいといわれて、主体性なくふらふらとその気になったというわけでは決してない。本当である。ホントだぞ。

なお、単純に下図の龍を飛車にするのは成生非限定になるわけで、私はどちらかというとそのほうを気にする人だ。

 

94局目

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05年9月 保育園

 

 

 

詰手順

▲2一飛成 △同 金 ▲2二飛 △同 玉 ▲2三金 まで5手詰

 

12歩が露骨なヒントだが、そこそこ解き応えがあったようだ。だからといって小学校では通用しないだろう。帯に短し襷に長しは、いかにも自分らしい。

 

93局目

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パラ12年12月 短編コンクール

 

 

 

詰手順

▲4三銀不成 △同 金 ▲4四飛 △同 銀 2四金 △3五玉 ▲2五金まで 7手詰

 

納得のいく形で右上6×6に収まらなかったので、10年以上放置していた図。飛び賞争いできれば御の字だと思っていたら、意外と上位に来て驚いた。持ち駒だった銀を気が変わって54に置いてみたのが、けっこう効果的だったのかもしれない。