正解発表 #01 #02
懸賞出題分の正解発表です。
ありがたいことに看寿賞作家の有吉弘敏様(裏短コン優勝おめでとうございます)より全出題作の短評を頂戴しました。ご本人の了承を得ましたので、紹介させていただきながら進めたいと思います。
再掲 #01
▲3一飛 △同 馬 ▲3三桂不成 まで3手詰
有吉氏コメント 「初手が限定という事ですね。」
そういうことですね。51飛なら22玉。キッズルームや坂東市モニュメントにしても今更かなという感じなので、いわゆる客寄せに使ってみました。
再掲 #02
▲2六銀 △同 銀 ▲3五龍 △2五飛 ▲2六龍 △同 飛 ▲1六銀 △同 飛 ▲2七桂 まで9手詰
有吉氏「簡素な初形に限定飛合。宝物ですね。」
かわいい見た目にまとまってくれたと思います。出てきた飛車ではなく銀のほうを取るのがポイント。7手目先に27桂は同飛成と龍を作られて失敗。これがあるのでうまく右上に収まりません。しかたなくヤン詰に出してみましたが没でした。
締切
懸賞出題締め切りました。
予想はしておりましたが、応募ゼロ!
電子書籍が簡単に手に入るご時勢、そりゃどこぞのおっさんのお下がりを送料払ってまで欲しがる御仁はいませんわな。
というわけで、状態の悪い本はすべて、今朝、めでたくトイレットペーパーへと華麗な変身を遂げました。状態の良いものはブックオフへ持って行き、値段がつかなかったら図書館に打診してみようかと思っています。
締切延期、追加募集は行いません。(コメントは引き続き歓迎します。公開しませんので、忌憚のないご意見などどうぞ)
詰将棋メモに取り上げてもらうなどして、だいぶPVが増えたので、掲載した作品については多くの人にご覧いただけたものと思います。コメントもいくつか頂戴し、中には短評を下さった方もいらっしゃいます。どうもありがとうございました。
8日以降、正解手順をアップしていきます。
予告
近いうちに引越しをする予定のため、蔵書を大量に整理中。将棋関連の本も処分するつもりですが、その前に、せっかく将棋のブログをやっているのだから、欲しいという方がいらっしゃるか一応訊いてみることにします。
で、ただプレゼントしてもよいのですが、そこは仮にも作品集を謳っているブログにつき、建前上は懸賞出題の賞品とします。
※送料は当選者負担(原則としてゆうパック着払。ただし応相談)
書籍リスト
保存状態 ◎優良 ○良好 △ぼちぼち ×不良
この目安は完全なる私の主観です。例えば優良といっても必ずしも新品同様ということではありません。あくまでも繰り返し読んだ古本ですので、ひとつそのつもりで。
MYCOM将棋文庫
01 歩の玉手箱 /桐谷広人 ◎
02 終盤の定跡 基本編 /小川明久 ○
03 終盤の定跡 実践編 ◎
04 詰みより必死 /金子タカシ ×
05 四間飛車ガイド ×
06 穴熊ガイド ×
07 角換わりガイド ×
08 四間飛車ガイドII ×
09 感動!手筋術1 振り飛車編 /武者野勝巳 ×
11 新終盤の定跡1 ザ 必死! /金子タカシ △
13 楽しく勝つ!! 力戦振り飛車 /戸部誠 ◎
15 杉本流四間飛車の定跡 /杉本昌隆 ○
16 将棋必死集 /前田祐司 △
17 将棋中級入門 /米長邦雄 ×
有紀書房
19 将棋・端攻め全集 /大内延介 △
20 将棋必勝手筋100 /大内延介 △
21 寄せの手筋168 /金子タカシ △
23 寄せが見える本 基礎編 /森雞二 ◎
24 寄せが見える本 応用編 /森雞二 ◎
要綱など
次のエントリーにて詰将棋を5作出題しますので、応募する方はコメント欄に、必ず名前(本名の必要はありません)をつけて詰手順、作品に対する感想を記入してください。ソフト解答可。全題解答の必要なし。解けたものだけでかまいません。仮に全題不正解でも、なんだったら全題無解でもOK。
リストの中の希望する書籍名(冒頭の通し番号のみで可)を記入してください。何冊でも可、競合しなければ希望する全冊を差し上げます。
22番『四間飛車の急所』については4冊1セットとし、個別のお申し込みは受け付けません。02と03、23と24もできればセットで。
もちろん、古本なんか要らない、という方の感想も大歓迎。
コメントは原則非公開としますが、後日引用するかもしれません。
締め切りは4月4日24時。キャンディーズ・ファイナルカーニバルの日だ、と覚えておくと忘れないでしょう。
当選発表は4月8日を予定。スーちゃんの誕生日と覚えておくと忘れないでしょう。当選された方には改めて郵送先を伺います。
なにしろ過疎ブログですから、応募すれば当選の可能性大。このチャンスをお見逃しなく!
えーと、そんなとこかな。なにか不明な点がありましたらコメントください。
最終手余詰
47局目のコメント欄で書いた「理屈的には最終手余詰不可のほうが正しい」という言い回しはちょっと誤解を与えそうだな、という気がしてきたので、「機会があれば書いてみたい」といっていた点と合わせて補足しておきます。
まずは例題1を見てください。
例題1
詰まし方は3通り。
A 22龍まで
B 22歩成まで
C 31龍、12玉、22龍まで
このうち、Cが余詰に当たることは間違いないと思います。ではAが作意とした場合のBはどうでしょうか。
作意と違う詰まし方なのだから余詰だ、という見方ができます。そしてその見地からは、私の上記コメントは誤解されるでしょう。なので補足。ここでいう最終手余詰はCを念頭に置いたものです。Aに対するBは私としては単なる非限定扱いで、不可とは思っていません。
「最終手局面において成立する、作意と異なる着手のうち、作意の王手駒が拠点駒に、拠点駒が王手駒に入れ替わり、着手地点が同一かつ無条件で1手完結するものは、余詰とは見做さない」
これが私の考えです。
次に例題2を見てください。
例題2
詰まし方は(1手目だけで)8通りありますが、22と以外は全部余詰だと思っています。22飛成は拠点駒と王手駒の入れ替わりですが、不成から詰ます手段があるので、無条件1手完結ではありません。
さて、7通りの余詰のうち、どれが許容できてどれができないかは、人それぞれでしょう。あらゆるパターンを差別化していくのは非常に困難で、まとめてキズと見るしかない(まとめて完全扱いはできない。だって余詰なんだから)というのが「理屈的には」「不可のほうが正しい」の謂ですが、ちょっと断定的過ぎたような気がします。
まとめますとあのコメントは「単純な非限定以外の最終手余詰は、一律キズと見るほうが合理的だ」くらいの表現にしておいたほうがよかったかなと思います。
なお私の考え自体は結局、理屈は嫌いだ! かたいこといわずにまとめて可でいいじゃないか。というもので、47局目の本文で書いた通り、最終手余詰はあまり気にしていません。
人に説明するための文章など書いたことがなく、疲れました。伝えたいことがちゃんと伝わったか不安ですが、この辺にしときます。
追記 例題2の41歩は桂でなければいけませんでしたが図面を直すのは面倒なので、詰まし方の数を訂正しました。